昨年末からぼちぼちと読んでいました。
読み終わりました。
感想としては、まあまあ面白かった、という感じでしょうか。
いろいろな先入観がありすぎて、変な読み方してしまうかなとも思ったのですが
すんなりと、読ませていただきました。
読んで損はないと思います。簡単なので時間もそんなに取られないですし。
謝ります、実は本買ってません。3回くらい本屋さんに通って立ち読みで
読み終えてしまいました。ほんとすみません。
それくらい簡単に読めます。
峻烈な「命」の物語とはかけ離れているし、主人公が自殺を決意するに至る心理描写が甘くて
あまり心に響かなかったことと、最後の落ちが何となく読めてしまうこと、クライマックスが何とも
雑に感じること。くらいかな気になったのは。
自分がこんな事を言うのはおこがましいというか、気が引ける部分はあるのですが、
きちんと小説になっているな。というくらいのお話です。読みやすいですし。
ですが、この作品に何を求めるかによって評価はずいぶん変わってきます。
あえて評価はしません。
「水嶋ヒロ」の小説の前に「KAGEROU」というエンタメ小説として認められるようになるかどうか
疑問ではあります。
とはいえ、水嶋ヒロは結果を残しているわけで。それは本当にすごいことだと思う。
彼には幾つ才能があるのだろう。
そんな事を考えつつ
天は二物を与えずという言葉の例外を見たと思ったのだけど、実際はそうではないんだろうなと
最近感じます。
もともと人一人が持っているものなどたかが知れているんです。持っている人は、元々持っているわけでなく、最初から持って無いものを自ら掴みに行った結果であると思います。
それが出来るだけの想い、努力、忍耐あらゆる要素を駆使して手に入れたものが才能であり、持っているもの
なんでしょうね。
水嶋ヒロだってそうなんだろうなと思います。
そう考えると、自分には何もない詰まらん人間だと思っていても、希望が持てるじゃないですか。
自ら掴みにいけばいいじゃないですか。
そう考えるだけでも、人生が少し面白く感じませんか。
本の内容とは全く関係ありませんが、
この小説を読み終わって、そんなふうに感じた昨日の夜更けです。